糠漬け3年目
糠漬けをはじめてもうかれこれ丸2年。会員様のなかにも、糠漬け新人がじわじわ増えてきました。
でも最初は「何を漬けたらいいですか?」と不安顔。
「何を漬けても美味しいですよ。」
案外失敗なんてしないもの。
だけどゴーヤや葉ものは、糠床がごっそり減りますから要注意(笑)。わごいちの糠床は、院長先生のおばあちゃんから受け継がれてきた貴重な糠床。量が減るのは手痛い。

今回初チャレンジ、ウド。
皮を剥いて棒状のまま酢水に浸けて、それを糠床に漬けてみた。
衝撃の美味しさ!!!
糠の香りとウドの香り。上品でとんがったアクもなくて、とてもおすすめ。

手からエキス?
「お婆ちゃんの手から美味しいエキスが出る」
昔よく言いました。お母さんの手からも美味しいエキスが出る。
どうしてお母さんのおにぎりは、あんなに美味しいんでしょう。
「年の功で菌がいっぱいやからな~。」
これ、あながち嘘じゃないようなんです。
私の手は乾燥してて、スーパーでナイロン袋を開けるのにひと苦労です。
もう5年ほど前になるでしょうか。院長先生と参尽さんと私の3人で、誰の手が一番発酵が進むか実験したことがあります。
3人それぞれ手で混ぜて、塩麹を作ってみたんです。結果は皆さんの予想通り、残念な結果でした。
断トツ一番が院長先生で、次に参尽さん。私はというと……発酵が止まっているんじゃないか、と危ぶまれるほど微々たる発酵具合でした。
……あくまで5年前の話。今はもう少しエキスもでてるのか、ちょっといい塩梅の糠床になっていますよ。
ラップ派? 素手派?
いろんな種類のお野菜が入るのがいいようです。どうやら互いに切磋琢磨してくれるみたいなんです。タイプの違うお野菜が入ったあとは、糠床の様子も全然変わります。それがなんとも愛しい。
私は糠床には3つの要素が必要と思います。
一つは菌。一つは野菜。そしてもう一つは・・・人。
人の気持ち。その人の人間性。愛情などなど。
そういうものかと思う。
「手で直接握ったおにぎりなんて気持ち悪くて食べれない」
だからラップでを使って握る?
私は嫌だな。
大好きな人には思いっきり素手で握ってあげたい!
「私という人間を味わって」ってちょっと変だな。笑

糠漬けをはじめて食卓は潤うし、心は喜ぶし、おなかは整うし、自分が試されるし!(笑)
良いことづくめです。皆さんも是非、糠漬け友達になりましょう。
井上紙鳶
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