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いつから日本の治療はベッドの上になったのでしょうか

施術ベッド

 

私の父は柔整師でした。鍼灸師でもありました。父の仕事場(接骨院)は、カーテンでまじ切りされて、ベッドが6台並んでいました。

 

私の祖母は鍼灸師でした。祖母の仕事場は畳の上に、カッチカチに糊付けされた真っ白なシーツがかけられた布団が敷かれていました。

 

 

接骨院や整体院、マッサージ院まで、日本のそうした治療はいつから施術ベッドが常識になったのでしょうか。

 

 

 

 

私は身長が150㎝しかありません。体重は40㎏を切ります。それでもあの簡易ベッドは狭く感じる。小柄な私でこうだから、背の高い人、体の大きい人は、より窮屈に感じるんじゃないだろうか。

 

わごいちに来るまで、他の病院や治療院や整体院に通ったけれど、そういうところではベッドが当たり前すぎて、なんとなく落ち着かないなと思いながらも、そこに疑問を持つことは無かったな。

 

 

 

畳に布団

畳に布団
畳に布団

 

 

 

わごいちでは、畳に布団です。

 

手足を伸ばしてもらって、手も足も存分に伸ばしても落ちることはありません。お布団で充分にくつろいでいただけます。

 

昨日も60歳になる男性が、「ここはやっぱりいい空間ですなぁ、ここで昼寝したら最高やなぁ。」とおっしゃっていました。「このまま泊まりたい。」という声も良く聞きます。わごいちでは日常的な会話です。ここで働く私たち自身、わごいちで昼寝したい!(笑)仕事の終わったあと、思いっきり体伸ばして畳の上に直に寝転んで休むときもあります。疲れも吹っ飛びます。

 

 やっぱり日本人は畳が好きなんですね。これはDNAだから仕方がないか。

 

 

寝転んで。会員の皆さんが見るのと同じ風景!
寝転んで。会員の皆さんが見るのと同じ風景!

 

 

 

 わごいちは開業以来一貫して、畳に布団でやってきました。実はそこにこだわりがあります。

 

それはただお客さんにくつろいでもらうだけでは無く、心がくつろぐと体が緩むからです。わごいちでは人間の急所であるハラを揉みますから、できるだけ体を緩めてもらうことが安全で効果のある施術を実現させるのです。

 

布団や畳に限らず、さまざまな内装や調度品の工夫も、実はすべて皆さんに緩んでもらう為、そして施術効果を高めるために、私たちなりに考えて空間を作っています。

 

 

 

わごいちの施術空間の畳部屋
わごいちの施術空間の畳部屋

 

 

 

こうしたくつろぎの主役は、この広い畳の部屋です。33畳もの畳の広間です。

 

お客様3名を33畳の部屋でお迎えします。なんと1人で11畳を占有。皆さんに喜んでもらえるわけです。

 

 

 

 

 

御簾越しの施術空間
御簾越しの施術空間

 

 

なぜ日本の治療院から畳と布団が消えたのでしょうか。なぜベッドが当たり前になったのでしょうか。西洋式の方が本格的に見えるから?単純にスペースが無いから?

 

私たちは思うのです。施術効果は技術だけで決まるものじゃないと。人間には心があるから、人としての信頼関係や空間の居心地というものもまた体に反映されて、それは施術に影響するはずです。

 

見ための豪華さとか癒し空間というのではなく、私たちの配慮が形になった空間を作っていきたいと思います。

 

 

 

気が付いたら祖母と同じ畳に布団の施術の毎日。

 

願わくばこれからの日本の治療は、畳に布団へと戻っていけばいいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

井上紙鳶