一生こんな感じで生きていくんだろう
糖尿病(Ⅱ型)の診断が下った。毎食後薬を飲む。毎日インスリンを打つ。
食事療法に運動療法。あれはダメ、これもダメ、制限ばかり。
「頑張ったら治る」そうお医者さんは言うけれど、本当に?
薬やめられる?インスリン打つのやめられる?どれだけ我慢したら治るの?・・・・・
糖尿病でわごいちに来るほとんどの方が、当初、そうした鬱憤にも似た疑問を持っておられました。そして、「漠然と一生こんな感じで生きていくんやろな、と思ってしまう。」と言われます。
希望が消えそうな言葉です。

糖尿病(Ⅱ型)は治らないのか
食事療法や運動療法で膵臓(すいぞう)の機能が回復してきたら、インスリンをやめたり、飲み薬に変更したり、薬の量も減らしていけると言われていますが、現実はそう甘くはないようです。
長年病院に通った上でわごいちを頼りにしてくる人がたくさんいらっしゃることでも、その現実は垣間見れます。
2017年に行われた欧州糖尿病学会(EASD)では、「2型糖尿病は減量によって寛解する可能性がある」と発表されたそうです。(引用:Medical Note)寛解とは、『全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること』。
つまり、『体重の減量によって薬物療法が不要になる、いわゆる寛解状態になる人もいる。しかし体重が増加し元の体型に戻ってしまうと糖尿病が再発し、再度治療が必要になる。』ということ。
そしてそれも可能性でしかないこと。
膵臓だけが問題か?
日本糖尿病学会では、糖尿病治療本来の目標は、血糖値を下げることではなく合併症の発症や進行を阻止し、健康な人と変わらない生活を送る事、としているそうです。だから高血圧や高コレステロールの治療が糖尿病の合併症の治療になるのですね。
この見解、大きな視野で見ればわごいちの見解と一致します。おなか全体が良くなるように直していく、それは「健康な人と変わらない生活を送る事」に自然と繋がるものです。
ただ病院とわごいちでは決定的に違うことがあります。それはどこをみるか、という視点。
一般に糖尿病の治療においては、血糖値をコントロールする「膵臓だけ」に原因を求めているように見受けます。
しかし私たちは違います。私たちのハラ揉みは、糖尿病であれ、「おなか全体」を見ていきます。
糖尿病の人のおなかは、経験上、胃拡張や肝臓の肥大の傾向が顕著です。膵臓はもちろん硬くなっているのですが、膵臓だけではないのです。胃や肝臓の通常よりも大きく硬くなってしまっているのです。
それから、腎臓も硬くなってしまっている人が多い。これは臓器の疲労が蓄積し、機能が低下している状態と言えます。
沈黙の臓器とも呼ばれる肝臓、膵臓、腎臓が硬くなっている人の多くは、胃から腸までもが肥大、つまりガスが溜まっていることも多いです。もともと疲労がたまっている膵臓などを、肥大した胃腸が圧迫しさらに状況を悪化させているのですね。
肥大とは、炎症を伴うものです。膵臓だけでなく内臓全体が傷んだ状態なわけですから、その相関関係を統合的にみて、対処することが大切なのです。
わごいちの糖尿病への取り組み
さらにもう一点、大事な視点があります。それは、わごいちでは糖尿病を「血の病気」と考えていることです。私たちが日々食べる様々な食物、活動して生まれてくる老廃物、それらはすべて血液に流れ込みます。
血液に流れ込んできた栄養や老廃物を、体にとって好ましい一定の状態に保つ為に働くのが内臓です。栄養を消化する胃、吸収する腸、汚れをろ過する腎臓、余分なエネルギーを一時保管したり血液の解毒なども行う肝臓。そして「血糖のコントロール」という大役を担う膵臓。
それそれの臓器がそれそれの仕事を互いに連動して担うことで、私たちの体内の血液は一定の好ましい状態に維持されるのです。
糖尿病だからと言って膵臓だけを見ていてはダメなんです。血糖値だけ見ていてはダメなんです。血液全体を見る。血液全体を見るということは内臓全体を見るということ。
血液が循環する全身を見渡して問題点を探り、ひとつひとつ解消していく。その上で日々の食事と運動についても何が必要なのか、を見極める。糖尿病はこうやって取り組んでいくしかないと考えています。

糖尿病を克服された方の実際の取り組み
わごいちでは沢山の方が糖尿病(Ⅱ型)を克服されていますが、その中からお一人の例をご紹介します。
ここへ来るまではもう、食べ物は無知!ストレスがあって満腹感なくて、あっという間に肥えて88キロ、2ヶ月で戻ってまたリバウンド。もともと血糖値は高かったから、体重増えたらアカンとは思ってたんです。
80キロ切って痩せたからかふらついて、医者に行ったらなんと血糖値800!!!「えっ・・・、痩せてるのに・・・」って感じです。医者が言うには、血糖値が上がり切ったら痩せてくるらしい。その日にインシュリンですわ。お酒は焼酎に変えました。食事気にしてたって言っても、お酒を焼酎に変えたくらいかな。
そんなんで8年ほどやってました。職場の人にわごいち紹介してもらって、初めての施術の時に院長先生に言われたのがなんと、「焼酎やめて純米酒にしましょう。」!!!!!もう、ヤッター!ですわ(笑)
はじめはホンマに焼酎を純米酒に変えただけ、これは院長先生に教わったんですけど、純米酒と特級酒は同じ日本酒でも別もんやということで、糖類とか質の悪い醸造アルコールとか入ってないお酒を選ぶようになりました。それと2週間に1回わごいちに通って。
みるみる痩せていって、血糖値がスコーンと落ちました。インシュリンを打つ量が減っていきました。いや~、嬉しかったですよ。医者は「どないしたん?」言うてました。
それからしばらくして、体重と血糖値下がるのが1回停滞して、そしたら院長先生が「そろそろ朝ごはん抜きましょか。」とおっしゃって、薬の関係もあったから医者に一応相談したんです。そしたら「余計な事すなっ!」言われました。3食しっかり食べなあかんと。
でももう、それまでにわごいちで結果出てたから、もう信じてるもんがあるもんやから、朝抜いて昼は素うどんに変えました。
おかげさまで今、体重は66キロ、インシュリンも全くなしになって、血液検査も全く問題なし!
「頑張ったら治る。」って言ってた医者が、治ったらびっくりしてましたわ。「何でびっくりするねん、治るって言うてたやん!」(笑)糖尿病ってやっぱり世間では治らん病気やったんかな…と思いました。
「糖尿病、治ったぞー!治るんやぞー!!」大声で言いたいですわ。
ほんまにありがとうございました。わごいちの院長先生に山登りすすめられたから、これから山登り楽しみます。
この話だけを読むと、「酒を純米酒に変えて、朝ごはんを抜けば糖尿病がなおるのか」と勘違いしてしまうかもしれませんが、やはり糖尿病はそう簡単なものではありません。
例えば「純米酒」ですが、この方は本当にお酒が好きな方なので「お酒をやめなさい」というのは聞き入れないだろうと想定し、お酒は最小限に抑えた上で、その他の食事も含めた食生活全体の改善を進めました。
「朝ごはん抜き」もお薬の関係で困難であったので、まずは3食を食べ続けるという前提で、家で食べる朝と晩御飯はこういう食事にしましょうと奥様のご協力も含めての改善。お昼ご飯については職場近くの飲食店の話を聞いたうえでこの店のこのメニューにしましょうと、段階を踏みながら無理のない食事指導をしてきました。

『糖尿病患者』を卒業
この方は毎月2回わごいちに通われていましたから、おなかを触りながら体の変化を確認することが出来ます。膵臓はもちろんのこと、肝臓や腎臓、胃腸などを毎回丁寧にほぐして機能回復を図りました。手で触れ、話をしながら一緒に体質改善を進めてきたのです。
100%治るとは言いません。しかし、わごいちでは「インスリンはやめられる」「糖尿病は克服できる病気」そう考えています。「治る可能性」ではなく、「治っていった実例」が沢山あります。私たちと一緒に生活そのものを大事に考えながら、あなたの人生から『糖尿病』を追い出してほしいと思います。

井上紙鳶
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