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小田原の風

風鈴と白鷺と

 

毎日暑いです、だけど今しかない風景もあります。

 

わごいち近くの坐摩神社さんも、真夏だけの装いで迎えてくれます。

 

 

 

坐摩神社
坐摩神社

 

 

 

風に揺れる風鈴、その下にサギソウ。

 

坐摩神社のご神紋にちなんだラン科の小さな白い花。

 

 

 

サギソウ
サギソウ

 

 

 

白鷺の花。

 

初めて見た時は息をのみました。白の美しさに。自然の造形に。

 

 

暑い盛り、境内に響く風鈴の音は、心や頭を空っぽにするひと時を与えてくれます。

 

 

 

小田原の風

 

ご家族の癌闘病のため、2年前に通院をストップされた方からお手紙が届きました。

 

「良いばかりではないけれど、生きてます」

 

当時の話し声がフラッシュバックするかのようなこの2年を埋めるお手紙。

 

白鷺は塵土の穢れを禁ぜず。(はくろはじんどのけがれをきんぜず)

 

 

一旦通院を中断して家族と共に歩む人生を行く、そう決められた最後の施術の日。「もらってください」とわごいちに置いて行かれたもの。

 

 

 

風鈴
風鈴

 

 

 

ちょっと日常に埋もれてたみたい。

 

手紙の差出人の名前を見て、三人顔を見合わせて思い出した風鈴。夏なのに出すのを忘れてた・・・

 

 

 

目の前のことに真っ向から向かう、だからこそ思い至るだろうはずの風景があります。マンネリじゃなく、私たち自身が生きていることに感謝する風景。

 

小田原の風が吹きました。

 

 

ありがとうございます。気合入りました。

 

 

 

小田原名産早瀬のひもの
小田原名産早瀬のひもの 手紙と共に

 

 

 

井上紙鳶