骨の髄まで美味しく


私たちって本当の食いしん坊なんだろうと思います。
頂いた金目鯛の頭と骨を綺麗に残して、丸ごとお味噌汁に。これまたわごいち会員さんからの頂き物の淡路島産焼き海苔と一緒に。
お椀の中の小さな海。骨の髄まで美味しくいただきます。
美味しいってめんどくさい・・・
ここ最近、また魚熱が沸騰中の院長先生。
早朝から天満市場できびなごやら鰆やら甘鯛やら。市場ですからもちろん丸ごと。(鰆は2枚にさばいてありました)
3人で協力して仕事上がりにお料理、今夜のお品書きは・・・

お料理はもう写真で語ってもらいます。お味は皆さんのご想像のままに。


この甘鯛のウロコ揚げ、驚きました。甘鯛はウロコに火が入ると鱗が立って火が入りやすくなり、ウロコごと食べられると知った院長先生が豪快に丸ごと揚げてくれたもの。
ふわふわの甘い身とパリッと香ばしいウロコが絶妙。
そしてもちろん、頭と骨は潮汁に。

頭を落としたスーパーのお魚ではこうした楽しみ方はできません。
きびなごを一匹ずつ手で開いて中骨と背びれを取り除きながら、くしくも院長先生が呟いた言葉。
「美味しいって面倒くさいなぁ。」
しつこく美味しく
私たちは無理やり食べる、ということはしません。
ついつい買い過ぎてしまうんです、新鮮な旬の魚やお野菜を見ると嬉しくってテンション上がって。だから作り過ぎてしまうこともしばしば。
そんな時は、あえて残します。
翌日以降の楽しみの為に、一工夫こらして。

鰆の焼き霜ときびなごのお造りは酢締めに。
小田原から一夜干しと一緒に届いた塩辛は、最後は漬け汁ごと締めの一品になりました。
賑やかな仕事終わり。

美味しいってなんだろう?
美味しいからって心が満ちるとは限らない。楽しいからってもう他に何もいらないわけじゃない。悩ましいけれどそれもホントで、だけど心が満ちる美味しさも他には何もいらない楽しいもあるものだから、生きるってたまらない。
いや、大変(汗)
沢山の頂き物、ありがとうございました。
井上紙鳶
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