わごいちあるある

雲って面白いです。なぜこうも形を変えるのでしょうか。秋の雲、そう感じてる私自身もなんだか面白くあります。
先日、朝のミーティングで院長先生から急なお話がありました。
「蒸し返すようやけどさ~。」
「はい。」
「夏祭りのことやねんけどな、」
「(夏祭り?!)はい。」
「あれってやっぱり人で勝負してる人がゲストやったよな。」
「…………そうでしたね。」
きっと他のことで思うところがあって、私たちにも考えを共有しておこう、と考えられたのでしょうか。こうしたことはよくある『わごいちあるある』で、幾重にも重なりあってわごいちの時間は作られています。
「まぁ、それだけのこと。」
それだけのこと。(笑)
名残カレー

夏祭りの残ったお料理をアレンジしたカレー。カレーマイスターの参尽さんが作ってくれました。
薫製した鯖まるごと一匹、身をきれいにほぐします。ラタトゥイユやアサリの酒蒸しやら、そのほか色々お野菜も一緒にお鍋でグツグツ。
参尽さんの手にかかれば、どんな材料でもカレーに仕上がります。
しかも極上のお味とおなかに優しいカレー。

こちらは薫製の手羽先とカボチャがメインのカレーです。
私たちだけ夏祭りを、3次会まで楽しませていただきましたよ。幸せ。
どんなスパイスが入っているかは参尽さんのみぞ知るところ。ちなみに油分は、鯖と手羽先の素材のものだけなのです。
特に珍しいものが入っているわけではなく、参尽さんがバラバラの素材を繋いで作る、一期一会の勝負カレーです。
主役は私たち
あの日の夏祭りの主役は、奉納太鼓でもお酒でもお料理でもなく、私たちでした。人が主役でした。
「人に人で向き合ってる人がゲストだった」
そう言う院長先生の真意はなんだったのでしょうか。
「人に人で向き合う人」は、自らの努力で作り出した盾だけで勝負に挑む人なのかな。ふとそんなことを思いました。誰かを、何かを盾にするのではなく、丸裸の自分で。
その盾は人それぞれの生き様でしょうか。
わごいちの主役も技術ではなくて、技術を出す私たち3人と、技術を受ける会員の皆さんと。そうした私たち『人』なのですね。
ここに集まる人と人との重なりが、本来なら病気に苦しむ人の集まる暗い場所であってもおかしくない空間を、ある種神聖な、柔らかさで包まれたものにしてくれるのでしょう。わごいちはとても気持ち良いところです。不思議なくらいに。
新しいものと古いものとが入り交じって、これからも重なりが増えていけば、きっとたくさんの人が救われるのだと思います。
井上紙鳶
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