お年賀
年が明け、わごいちが始動した9日。その日にIさんからいつものお年賀が届きました。ご実家のお酒を毎年送ってくださいます。
今年はいつものお酒と初めてのお酒と。

かれこれ通院をはじめられて7年半、Iさんがわごいちを知ったのは有馬温泉へのご旅行中でした。
ふと目に入った旅館に置いてあった美ST(ビスト)という雑誌。女性整体師の特集で、わごいち(参尽さん)が取り上げられた号でした。美STでわごいちのことを知ったIさんがはじめてわごいちに来た日を、忘れることはありません。
わごいち歴代の中でもこれほどおなかの固い人はないと院長先生に言わしめたIさん。下垂しきった内臓にガスがパンパンに溜まった状態でした。数十年飲み続けてきた睡眠薬の影響もあったでしょう。
10年続けなさい
Iさんはいつもお父さんに「10年続けなさい」と言われて育ったそうです。とにかく続けなさいと。
「これだ!と自分が思ったなら、信じてやり続けないと何も変わらへんやんねぇ。父にずっとそう言われ続けてきたから。」
Iさんはことあるごとに何度もそんな話をされました。実際わごいちに通い始めてからは、「娘の運動会でもヒールをはいていた」というIさんが運動靴をはき、ウォーキングをしないと気持ち悪いと言われるまでになり、睡眠薬も自らやめることに成功しました。
基本は4週に一度の「豊穣」通院、体調や生活環境によって2週に一度のペースで施術を受け、時には「山水」を希望されたりと、わごいちがいつしか生活の基盤になっておられます。
「自分の体は自分で守らないと。」
Iさんはそうおっしゃいます。
「一生やんねぇ」
ある時、初めて来院されたご新規の方が、帰りの受付の際に、「いつまで通ったらなおりますか?」と私に尋ねられました。
「個人差がありますから一概には言えませんが、体質が根本的に変わるのはだいだい2~3年くらいですね。」
ご不安なお気持ちを察しながらも、そうお答えするより他ありません。尋ねられた方は会員として今は2週に一度通院されています。悩みが深かった分、聞かずにはいられなったのです。
その会話を更衣室で着替えながら聞いていたIさんが、前出の会員さんの後の受付の際に私に一言。
「いつまで通うかって、一生やんねぇ。」
一部
Iさんはお孫さんが生まれた現在も、東奔西走して精力的にご家業を営んでおられます。元気じゃなきゃ何もできないし誰も助けられないと、忙がしい合間を抜けてわごいちに来られます。
「わごいちにいかせてくれなかったら私もう倒れますから!ってパパ(ご主人)脅して来たの。笑」
Iさんにとって、Iさんご家族にとっても、わごいちはもう生活の一部です。
「パパに感謝しなきゃいけませんね。私たちも頑張らないと。」
施術にもやはり自然と力が入ります。そうした関わり方がわごいちを強くしてくれるように感じます。
また次の施術の日が来ます。4週間たったんだなと、この4週間を振り返ります。わごいちの時間軸はわごいちに通う会員の皆さんの通院ペースが作っているのかもしれないなと思います。

井上紙鳶
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