二度目の診察
耳の話⑥でお伝えした通り、病院の診察が始まるまでの3週間の間、処方された薬は全く飲まずに、様子を見ながら数日ごとに院長先生の施術を受けました。
施術では右の耳の回りをほぐしながら、首や喉、肋骨辺りまでほぐしていかれました。はじめから原因を断定するのではなく、先入観を排除して広い範囲から原因を探っていく。
これがわごいちのやり方です。
「触って違和感を感じるところを探しているんだよ。」
そう院長先生は言います。
全ては院長先生の手のセンサー次第。
それでも今回はさすがに苦戦されているようで、試行錯誤の施術が続きます。
聴力検査の結果
耳鼻科で受けた検査結果のコピーが欲しいという私に、耳鼻科の先生はこう説明されました。
「聴力検査で出ていることは複合的な結果で、安易に判断できないものなんです。あくまでも参考程度とお考え下さい。」
その言葉の通り、日毎に結果は変わります。
それでも先週、とても聞こえの悪い日が続きました。

写真は、去年の12月18日にサードオピニオンの耳鼻科で受けた聴力検査の結果です。
簡単に説明すると、一般的には30より上の値だそうです。
この時から聞こえにあまり変化は見られません。
施術を受けない日は院長先生の手の動きを思い出しながら自分でほぐせる限りほぐしてはいたのですが、改善はみられずです。
原因を特定したいのもやまやまなのですが、まだ見えず。お酒だけが原因と言う訳でもなさそう…です。
しかし、院長先生から聞こえが悪い時は、やっぱり首のつまりもきついと言われました。首のつまりとは関係があるようです。
院長先生の手のセンサー
そんな試行錯誤の中での7度目の院長先生の施術中に、フッと耳のこもっている感じが通る瞬間がありました。私が心の中で「あっ…」と思った同じタイミングで、院長先生が私の顔を見て頷かれました。
「手応えあり」そんなお顔でした。
直接触れていない私の耳の中で膿(うみ)が流れたことを感じとられたのです。
受ける側となり改めて院長先生の技術を実感した瞬間でした。
わごいちの施術は一期一会です。もちろんマニュアルもありません。
何度も何度も問題となる箇所を触れ違和感を感じ、深めてほぐしていく・・・の、かなぁ。
説明し切れないのがもどかしいですが、院長先生から耳の施術を受けながらそんなことを改めて思いました。
「ようやく耳の奥に届く入り口を見つけた。」と、そう話す院長先生。
ここから施術は、大きく手応えを感じながら、より深くなっていくのだと思います。

池田参尽
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