埼玉から親子三人で
一番の目的は「3歳の娘のおなかをみてほしい」
色んな病院、民間療法を回られたそうです。3歳になった今は、ずいぶん落ち着いているし地元でかかりつけの先生もおられるとか。それでもどうしても娘のおなかが気になる。娘の食欲過多が気になる。娘の便秘が気になる。アレルギーも気になる。肝数値も気になる。
「3歳の娘をみていただくことはできませんか。」
院長先生の施術を受けられないかどうかのご相談でした。
自然の身体
わごいちでは7歳くらいまでは筋肉を揉んだり骨を動かしたり、そうした余計な手を身体に入れない方がよいと考えています。これからどんどん変わる身体、作っていく身体、自然の身体。
だからこそ今のうちに何とかしてやりたい、そう強く願い求めるご両親の気持ちも痛いほど伝わります。
今回、ご希望された施術ではなく「おなかドック」でお受けしました。ご両親から話を聞き、娘さんのおなかを触りながらご両親へのアドバイスを、特例ではありますが院長先生が担当しました。
娘さんと楽しくおしゃべりしながら、付き添ったお母さんに話を聞きながら、娘さんとお母さんと、そして隣で単発で施術を受けているお父さんにも語りかけるように院長先生は話します。
対話
「胃が大きくなっているとか、肝臓腎臓に多少炎症がありますが、大丈夫、心配しすぎなくて大丈夫です。おなかが本当に柔らかいから、おなかの中から背骨まで深く触れるくらい柔らかいおなかをしていますから、大丈夫。」
「食べるのが好きなんやな~、○○ちゃんは。な~、食いしん坊やな~。親が食べ過ぎを心配していることもちゃんとわかってるんやな~。」
「お母さん、心配なのはわかります。だけどこれだけ食材にも気を付けてお料理してるし、そのまま食べさせてあげてください。だんだん落ち着いていきますから。」
通わなあかんのはお父さんやな~
「通ったほうがいいですか?」と訊ねるご両親に、
「いや、それは必要ないでしょう。こうしてご縁もできたことですし、しばらく様子を見てそれでもやっぱり気になることがあれば、半年後でも一年後でもいつでも連れていらっしゃい。」
その後お母さんも単発スタッフコースの施術を受けて、家族3人それぞれわごいちを体験して帰られました。
施術中の話で、お母さんがわごいちを見つけられた事、お父さんいわくお母さんは名医を見つける名人であること、そしてはお父さん自身も鍼の先生であること、だからわごいちの施術が気になったこと、自分の体質を受け継いでいるかのような娘の治りのきっかけになるかもしれないと、自分も院長先生の施術を受けてみたいと思われたことなど、お話しされました。
「色々ややこしい身体やわ~。通わなあかんのはお父さんやな~(笑)」
「やっぱりそうですか~(笑)」
お父さんもご自身の信念に基づいて治療を仕事にされています。地元で尊敬する大先生に今も教えを受けておられるそうです。
熱心なご夫婦でした。娘の為に韓国まで漢方薬を買いに行ったこともあるそうです。だからこそ埼玉から家族3人ではるばるわごいちを体験しに来られました。自分の身体で感じて、そして何かを掴んで帰りたいとの親の愛情を感じたひと時でした。
今の子供たちの身体
わごいちの施術メニューはあくまでも身体が完成した大人のための構成になっています。なぜ子供向けのメニューがないかと言うと、本来子供の身体は自ずから健全に育つようにできている、そのように考えてきたからです。
しかし現代の暮らしは、子供の健全な発育を阻害してしまうような要因が多くあります。その結果として生まれた不調に対する治療が、かえって健全な発育の妨げになっているようなケースにもしばしば出会います。
そのような場面に出くわした時、私たちわごいちとしてどうすべきかを考えざるを得ません。
何とか何としても、少しでもできる限り……そうした我が子の健やかな成長を願う親御さんが、病院では救われない子供たちが一体この世にどれほどいることでしょう。
諦められるものではありません。しかしどうにもできず涙を飲んでいる家族があります。
少しでもお力になりたいと心から願い、私たちのできることを考えています。

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