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コロナウイルス対策③おなかから免疫力を高める

それでは免疫はあがらない

コロナウイルス対策連載3回目、今日で最後です。

 

これまで2つの免疫、「粘膜免疫」と「自然免疫」について書いてきました。免疫力がいかに大事か、なぜ大事か、その事実について書いてきたわけですが、じゃあ実際の話、免疫力を上げるには具体的にどうすればいいの?そうした疑問が沸いてくることと思います。

 

ネットで検索すると、免疫力を上げるために腸内細菌を整えよう、体温を上げよう、自律神経を整えよう、ストレスをなくそう、そういう情報がヒットすることと思います。じゃあヨーグルト食べて、お風呂につかって、深呼吸して、笑って暮らせばいいのか。それにどれだけの効果があるのか。本当に効果があるのか。

 

結論から言うと、それらに多少は効果がありますが皆さんが期待するほどには免疫力はあがりません。

 

3回目の今日は、私たちが行っているハラ揉みについて解説していきます。なぜわごいちではおなかを揉むのか。なぜおなかを揉むと免疫力があがるのか。そして病気にならないのか。そのメカニズムを確認した上で、次回に皆さんが家庭ででできることを紹介していきたいと思います。

 

では「わごいちでの免疫力を高める方法」について書いていきます。

 

 

粘膜免疫を高めるために

粘膜免疫の増強が感染を防御する仕組みについて、連載1回目で書きました。

 

腸管には、身体の中で最大の規模の免疫器官が配置されていると言われます。腸管には免疫の働きを担う細胞や、侵入者と直接戦うたんぱく質である抗体(IgA抗体)の数や量が、体全体の60%以上を有しているのです。

 

このIgA抗体が低くなると、上気道感染にかかりやすくなることも分かっています。粘膜免疫を高めるには、腸の働きをよくすることが必須なのです。

 

わごいちでは「腸と鼻はつながっている」と考えています。それは粘膜という観点から見た見解で、実際に腸と鼻は大きく関係します。施術中、腸を揉んで血流を上げると、鼻水や鼻詰まりが解消することは良くあることです。

 

腸の働きを良くすることによって粘膜免疫を活性化することは確かです。では具体的にどうやってわごいちでは腸の働きを良くしているのか。実は粘膜の状態が悪い人たちの腸には一つの共通事項があります。それは腸のむくみです。

 

私たちはその腸を揉み、むくみを解消していきます。具体的には腸管周りの血流、リンパ流を促進するのです。他にも個々に合わせたいくつかの施術法がありますが、一例としてこのような腸と粘膜に対する施術法があります。

 

ただ現状の感染を見ていると、粘膜免疫だけでは新型コロナは抑えきれない可能性が高いです。なぜならコロナウイルスは上気道感染だけでなく、肺へのウイルス侵入が見込まれるウイルスだからです。

 

よって粘膜免疫では防げなかったコロナウイルスの体内侵入に対し、全身免疫である自然免疫の力をあげる方法について解説します。

 

 

自然免疫を高めるために

感染後のウイルスと免疫の戦いについて、つまり自然免疫については連載2回目で書きました。自然免疫がしっかり働けば発症を抑えられる可能性が大きいというものです。

 

「粘膜免疫」が粘膜面で活躍するのに対して、「自然免疫」はリンパ節、脾臓、血液中などが主な活躍舞台になります。免疫細胞は血液やリンパ液の中を通り、身体中を駆け巡りながら自分たちの仕事を果たします。

 

上気道や肺で増殖するコロナウイルスと戦い、増殖を抑える免疫細胞を強くすること、それは働きの良い免疫細胞を含んだ質の良い血液にし、かつ全身くまなく流れる状態であることが不可欠なのです。自分の血液の状態が自分の身を守るのです。

 

一般に血流の元は心臓と考えがちですが、心臓はあくまでポンプの役割です。心臓から押し出された血液を浄化し活性化するのは内臓です。血液のカギは内臓にあるのです。

 

つまり自然免疫を高めるには腸はもちろんのこと、腸だけでなく内臓全部の働きをよくする必要があるというわけです。腸だけを見ていても自然免疫はあがりません。胃や肝臓、腎臓、脾臓、すい臓、そして腸など、全ての内臓が適正に働いてこそ免疫細胞は強くなり、その効果を発揮します。

 

蛇足ながらわごいちでは「腸揉み」と言わず「ハラ揉み」というのはここに理由があります。私たちは腸も良く揉みますが、腸だけではなく、内臓全体を揉みます。内臓全体をみて特に弱っている臓器、他の臓器の足を引っ張っている臓器、そういう弱点となる臓器を中心にハラ全体を揉むので、ハラ揉みなのです。

 

このように粘膜免疫を高めるために腸を揉み、自然免疫を高めるために腸を含めたハラ全体を揉み、おなかから免疫力を高めていきます。

 

 

肺を鍛える

わごいちではもう一つ、コロナウイルスへの有効な対処法を皆さんに伝えたいと思います。それは「ハート呼吸法」です。

 

新型コロナがやっかいなのは、連載2回目でも書いた通り上気道でも肺でもウイルスが増殖するという点です。これに対しハート呼吸法は、肺にウイルスが侵入した際、肺の血液を隅々までいきわたらせて、侵入してきたウイルスを排除する力を高めることが期待できます。

 

わごいちで推奨している「ハート呼吸法」。肺に空気を入れて肋骨を広げ、内臓の下垂を防ぐ呼吸法です。肺が活性化され、全身の血流を促す効果もあります。(詳しいやり方はわごいち院長著の『おなか美人ダイエット』を参考ください)

 

まだまだコロナウイルスの性質がはっきりと解明されていない今、ハート呼吸法がコロナ対策としてどれだけ有効かどうかについては、私たちも明確に断言することはできません。

 

ただ肺になるべく新鮮な空気を入れること、肺を広げて肺胞内の血流を良くすること、それらがたとえコロナウイルスと言えども害になることはまず考えにくいですし、おそらく一定の効果があると思われますのでご紹介した次第です。

 

おなかも肺も温かいこと、それも外からではなく内から温かいことが大事なのです。何度も言いますが良い血液が体の隅々まで流れていること、その状態なくして自然免疫の力は上がらないと言えます。

 

 

自分で自分の身を守るために

コロナの問題はおそらくまだまだ続きます。コロナが終息したとしても、また次にどんなウイルスが発生し蔓延するのかは誰にも分かりません。新しいウイルスや細菌が現れるたびにおびえて暮らしたくはないです。薬やワクチンが開発されるまで無防備な状態にさらされるのはごめんです。

 

だからこそ今私たちが考えるべきは、私たちが本来持っている免疫力を高める努力をしておくことなのです。

 

・腸の状態をよくすること

・内臓全体の機能を活性させること

 

わごいちでは、これらによってウイルスに打ち勝つ温かなおなかを皆さんと作ってきました。

 

私たちは今回のような逃げ場のない難題にぶつかった時、どうやって身を守るのか。守るのは身だけでなく、生活そのものでもあります。守り通せる身体であり続けることが大事である、それがわごいちの考えであり目指すものです。

 

やはり大事なのはおなかです。おなかにある免疫力です。

 

今回の連載で免疫がよりクリアなものになり、わごいちに通う皆さんにとっては、不安が多少なりとも軽減されることを願います。免疫を高め続けるというのは確かに簡単なことではありませんが、私たちがお役に立てれば何よりです。

 

 

 

 

 

井上紙鳶

 

次回番外編として、わごいち会員さんにいつもお話しする「免疫力アップに役立つ自宅でできる方法」をお伝えしたいと思います。