親知らずが痛い
今日はお付き合いが始まってちょうど1年、山水コースに通うY・Tさんのお話です。
あるときY・Tさんは施術中に、「右の親知らずが大変なことになっていて‥でも抜歯するのがすごく怖いんです。」と院長先生に話されました。
聞くところによると、右奥の親知らずが横向きに伸びてきていて、歯茎の下で虫歯が進行していてひどく痛む。しかし、根元が神経に触れているため、抜くには歯茎を切開し歯を半分に割り根元を残すように行う手術を勧められてしている、とのこと。
これまでお世話なってきた歯医者さんも、この手術は難しくてできないと言うそうで、どうしたら良いのか不安だということでした。
それを聞き院長先生は、「さすがに親知らずの手術は僕もできないけれど、おすすめの歯医者さんがあるよ。妻も池田も大学病院でしかできないと言われた難しい手術をしてもらっているから、相談してみると良いよ。」と紹介されました。
私が施術に入ると、もう不安で不安でたまらない様子のY・Tさん。すぐに「親知らずを手術で抜かれたんですよね?」と私に話しかけられます。
Y・Tさんのお気持ちとっても解ります!!だからこそ、私はその歯医者さんを勧めました。私も自身の親知らずを抜く時、不安で怖くてしょうがなかったからです。
院長先生に勧められた歯医者さんでは、恐怖が取れるまでしっかりと説明を行ってくださり、抜く時は本当にあっという間でした。
その後も、痛みはほとんど感じることがなく、腫れもひどくない程度で済んだからです。
わごいち→歯医者さん
早速Y・Tさんは「わごいちさんのご紹介で…」と歯医者さんへ電話を入れ、無事に予約が取れたことを伝えるため、わごいちにお礼のメールをくださいました。
ひと月経ち、Y・Tさんの来院の日がやって来ました。
「本当に有難うございました!お陰様で無事に親知らずも抜いてもらえて歯の痛みも無くなりました!歯の痛みは無くなったんですが…」
詳しくお話をお伺いすると、歯の処置をしてもらった際、歯科医・院長先生から右の奥歯の食いしばりが非常に強いと右あごをさわられ、あまりの激痛に飛び上がりそうだったとのこと。
そして、Y・Tさんは、
「歯医者の院長先生から、ここを紹介してくれた整体の先生に右あごのことを相談してみたら?と、言われました。私、相当強い食いしばり癖があるそうなんです。」
と、おっしゃいました。
またバトンが帰ってきたようです。
歯医者さん→わごいち
親知らずを抜いて、歯の痛みは無くなっても、食いしばり癖による痛みは取れないことをよくよくご存じだからこそのバトンだと思います。
院長先生がY・Tさんの右あごに触れ「ここだね。」と指で触れます。
「いたたたたたたたた!!!!そうです、これです!めっちゃくちゃ痛いです!!」
と、Y・Tさんの声が院内に響きました。
私がこの世界に入って間もないころ、院長先生がこう言ったのを思い出します。
「目と歯と爪と髪は揉むことはできないけれど、それ以外は全身どこでも揉める。」
専門外の任せるところは任せますが、わごいちでしかみれないところはとことんお付き合いをしていきます。
先日いらしたY・Tさん。いらっしゃるなりこうおっしゃいました。
「前回院長先生にみてもらった右あごと首、あの後は楽になって…3週間楽でした。でもパソコンで下ばかり向いて作業するからかまた辛くなってきて、早く院長先生に触ってもらいたくて、待ち遠しかったです。」
今回のこの一連のことは、Y・Tさんのお身体を通して、自分たちの専門技術に自信をもっている先生の間をバトンが渡ることとなりました。
だからこそY・Tさんにとっても、それぞれの場所に安心して体を任せられたのではないか、とお話を聞いていた私も思う出来事でした。
池田参尽
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