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院長先生の苦悶?

腰椎すべり症で通院開始

4か月前に通院を始められたHMさん。80代の女性です。

 

長年の腰痛を見かね、同居する息子さんがわごいちへ連れてこられました。はじめは渋る母親をなんとか説得して連れて来られたようです。

 

山水コースで受け付けましたが、院長先生の見立てでは、施術と食事改善で腰椎すべり症も解消するだろうとのことでした。

 

でも思わぬ誤算がその後に起こることは、さすがの院長先生も見抜けなかったようです。

先生、りんごならいいですよね?

HMさんは、もともとご実家が洋菓子屋を営まれていて、ケーキやパンと炭酸ジュースが大好物とのこと。「朝昼晩の3食ケーキを食べています。」と聞いたときには「久々の強者だ・・・」と院長先生も内心思ったそうです。

 

それでも一歩一歩進めていくしかないと、まずは大好物のケーキには触れずに、炭酸ジュースとパンをできるだけやめてみようとアドバイスしました。腸のガスが異常に張っていたものですから。 

 

院長先生のアドバイスを受け、「そうですか…はい、解りました。」とお返事されたHMさん。しばらく様子を見ることになりました。

 

 

何回か施術をした時のこと。パンも炭酸ジュースも止めているはずなのに、なかなかおなかのガスが減っていかないことに院長先生も?となり、「その後、パンと炭酸ジュースはやめていますか?」と確認します。

 

「ええ、先生。先生に言われてから、ピタッとパンも炭酸も止めていますよ。」

 

「そうですか。それは偉いなあ。でも・・・どうしてかなあ。食べてるおなかなんだけど。。。。」

 

と答える院長先生に対し、

 

「先生、パンは食べていませんよ。でもほとんどリンゴがそのまま入ったのがあるんで、それは食べてます。リンゴだから大丈夫ですよね。」

 

とHMさん。

 

「え、それってどんなやつ?甘いやつ?」

 

「はい!リンゴがそのまま入っているから甘いですよ。周りにパンのような生地で巻いてますけど、リンゴが大きくて薄い生地だから、これなら大丈夫だろうと思って沢山冷凍しておいて、毎日解凍して食べています。」

 

 

「それは多分あかんよー。多分それはパイ生地で包んでるやつじゃない?パイ生地にはバターも砂糖もたっぷりやからむしろパンよりも悪いくらいですよ。」

 

「ええ、そうなんですか。ほとんどリンゴやから大丈夫と思うんですけど。」

 

「でもおなかはアカンと言ってるよ。」

      

と、そんなやり取りがあったそうです。

 

 

それから数日後のこと。

 

HMさんが突然わごいちにやって来られました。

 

「これ、先生にお話してたリンゴのやつです。まず先生に食べてもらって良いかどうかを次の施術の時に聞かせてもらおうと思って。」

 

 

と、そう言ってHMさんが差し入れてくださったのがこれ。

 

 

 

 

 

 

そらあかーーーん。

 

スタッフ3人で絶叫しました。笑

どう伝えるか

そして、いよいよサクサクりんごパイの真実を伝える施術の日が来ました。この日の院長先生は珍しく、「難しいなあ・・・」とつぶやいていました。

 

わごいちに長年通う人は、段々と食べ物の見分け方が上達されていきます。一見健康によさそうでも実は添加物がいっぱいの食べ物が世の中にはたくさんありますが、そういうものを見分けるのは誰にでも簡単とはいえませんね。

 

HMさんはまだ通いはじめという事もあり、また何よりもずっとケーキ屋さんを営んできたという事もあり、砂糖や油分に対する抵抗感が全くありません。朝昼晩ケーキを食べ続けてきた方ですから。

 

「あのパイをリンゴだから大丈夫と言われてはなあ。。。」と悩む院長。

 

 

そんな方に、どのように食事の改善を進めていくか。

 

悩んで悩んで、結局院長先生がHMさんへ伝えたのは・・・

 

「あのサクサクりんごパイ、美味しかったですよ。でも残念ながらおなかには良くないです。だからできるだけ減らしたい。」

 

「え、あれもダメなんですか。。。」

 

「うん、残念だけどね。でもどうしても食べたくなったら食べても良いですよ。ただおなかには良くないことだけ知っておいてね。」

 

そう言って、パイに変わるHMさんが好きそうな食べ物をアドバイスしていました。

 

大事なのは最終的に治ること

 

その人が長らく当たり前とおこなってきた悪しき生活習慣をじっくりと時間をかけて改善してく。

 

ああだこうだと言い過ぎて、ポキッと心が折れてしまって「もういい」とそっぽを向かれるとそれまでです。

 

 

「自分の腰を良くしたい」と本気で考えていらっしゃるHMさんだからこそ、院長先生は「アップルパイなんて絶対ダメ!!」とは言わなかったのだと思います

 

 

何が大事なのか・・・

 

 

説教をすることが大事なわけではなく、「最終的に腰の痛みが取れて楽になること」が大事で、その為に私たちは試行錯誤をし続けなくてはならないということを改めで思う出来事でした。

 

しばらく悪戦苦闘の山水施術が続きそうです。

 

池田参尽