「家族主義」
わごいちは「同じ釜の飯を食う」という日常を過ごしています。
“苦楽を分かち合った親しい仲”という意味に使われるそうですが、わごいちでは毎日施術の合間のひと時に、同じお櫃(おひつ)からよそった玄米を「美味しいね」と顔を見合わせいただいています。(ちなみにこのお櫃は女将さんの祖母から譲り受けたもので大事に使わせてもらっています。)
朝のお茶から仕事を終えるまで一緒。時には師匠の家に一緒に帰り、女将さんお嬢さんとみんなで同じ食卓を囲んで寝泊まりもします。家族行事にも参加します。今どきの会社では珍しくなった慰安旅行も、女将さんが恒例行事として趣向を凝らして連れて行ってくれます。
時には弟子の母親が一升瓶を抱えてイベントに参加したり、毎年師匠が弟子の家に出向き亡父の命日に仏壇で手を合わせ、母親も交えて思い出がたりをしたり。そうしたそれぞれの家族との交流がわごいちにはあります。
「同じ釜の飯を食う」という言葉を近頃はあまり聞かなくなりましたが、私たちはこの言葉の通り「苦楽を分かち合う時間」を大切にしています。
わごいちにはテレビはありません、音楽もかけません。サザエさんの家族団らんそのままに、ご飯の時も休憩の時ももちろんミーティングの時も丸いちゃぶ台を囲み3人向かい合って過ごしています。ですからちょっとした体調の変化や気分の浮き沈みはお互いに隠せないものです。嬉しいという喜びも、悲しい気持ちもそのまま一緒に過ごします。
近頃の職場では、上司からのパワハラに部下は悩んでいたり、上司もセクハラを怖れて部下に対して当たり障りのない会話しか出来なかったり、互いに踏み込めず表面の付き合いだけに留まってしまうと耳にします。このままでは人と人の距離がどんどんと開いてしまいそうです。たとえそんな風潮であったとしても、私たちは私たちの信じる家族主義で行きたいと思います。
私たちが考える家族主義は、切っても切れない縁があること。縁とは目に見えるものではないですし、私たちは本当に血がつながっている訳でもありませんが、家族同様に思うからこそ真剣に向き合えるし、真剣に喧嘩もできる。それでも次の朝は「おはようございます」と当然のように言って一日を始められるのです。
自分の足りない所をちゃんと指摘してもらえる、人のことだからと放っておかず自分のことと思って話をしてもらえる、また話をすることができる。それがどんなに幸せなことでしょう。そして、自分も成長したい、相手も成長してもらいたい、それが共に成長できる職場になっていくのだと思います。
だから、わごいちの職場では家族主義です。
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ハラ揉みわごいち
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