慢性腰痛の原因は内臓にある

腰痛の意外な盲点

腰痛は辛く、悩ましい症状です。慢性化すると日常生活に支障がでますし、重度の腰痛になると歩行どころか座っていることもできません。「立っていても、座っていても、寝ていても、何をしても痛い!」のです。

 

ハリやマッサージの応急処置でとりあえず痛みをとる、再発する、その繰り返しがいつまで続くのか。そんな慢性の「腰痛持ち」として悩む人も多いことでしょう。

 

腰痛の原因は人それぞれ様々です。背骨が歪んでいる人、骨盤が開いている人、猫背の人、疲労がたまっている人など、一概に簡単に原因を説明できるものではありません。しかし一つだけはっきりと言えることがあります。それは、

 

「腰だけ診ていても慢性腰痛は絶対に治らない」

 

ということです。慢性腰痛の場合、「腰痛の原因は腰にはない」という事実を知っておきましょう、これはまさに腰痛の最大の盲点とも言えるでしょう。

 

揉んでも腰痛は治らない理由

ところであなたの腰はどこでしょう。触ってみて下さい。

 

おそらく背中の下、お尻の上の部分を触っている事でしょう。確かにそれは腰です。でも腰はそれだけじゃない、と考えたことはありますか。

 

本当の腰は、いわゆる腰の表面からもっと奥まで続いています。もっと内部までと言ったほうが正確かもしれません。だいたい背中表面から約10センチくらい内部までを腰と考えた時、慢性腰痛の謎が解け始めます。

 

残念ながら多くの医療者や治療家はそこまで深く腰を捉えず腰の表面ばかりを診ます。深くともせいぜい背骨まで。ですから腰の治療と言えばベッドの上のうつ伏せで寝て、腰の表面を揉んだり治療器を当てたりして治そうとします。

 

でもこれでは慢性腰痛は治らないのですね。なぜなら慢性腰痛の原因は背骨よりもっと奥深くに潜んでいるのですから。

慢性腰痛の意外な犯人

では腰の奥、だいたい10センチくらいまでの所に一体どんな慢性腰痛の原因が隠れているのでしょうか。

 

1つはガスです。

 

腰痛に悩む人を検査し、「あなたの腰痛の原因は、腹部のガスですね。」と言うと、初めは皆さんびっくりします。まさかおなかの中のガスが腰痛に関係するなんて、誰も思いもしないでしょうから。あんなにフワフワしたものがどうしてあの辛い腰痛の原因になりえるのか。

 

しかしガスもまた十分に体を痛める要因になるのです。例えば車のタイヤを思い浮かべて下さい。内部はただのフワフワの空気です。しかしそれが充満すると道路を走れるくらいにカチコチになります。

 

ガスで膨らんだ胃や腸は、タイヤのように硬くなり周りの内臓や筋肉を圧迫します。背骨も圧迫します。不自然に圧迫された状態が続くと、そこに炎症ができ痛みを生じ、腰痛を引き起こすのです。

 

 

 

慢性腰痛は腎臓が傷んでいることもある

 

さらにこの腹部のガスが腎臓を圧迫することがあり、これがまた厄介です。

 

腎臓は背骨を挟んで背中側に左右一対ある臓器です。この腎臓が胃腸のガスで圧迫されると炎症を起こします。ところが腎臓自体は「沈黙の臓器」と呼ばれているくらい自覚症状は出にくいのですが、その代わりに腰の痛みとなって現れます。この腎臓の炎症を「腰痛」と人は(医者も治療家も)勘違するのです。

 

さらに沈黙の臓器である腎臓は不調が長期化しますから、腰痛も治ったり再発したりを繰り返しつつ長引きます。よって慢性腰痛の場合は腎臓の不調を疑ったほうが良いと思われます。

 

大腰筋の硬化が腰痛を招く

もう一つ見過ごせないのは大腰筋というインナーマッスルです。大腰筋は背骨を挟んでハの字型に骨盤の内側に伸びる大きな筋肉です。慢性腰痛の人はこの大腰筋の硬化が見られます。またぎっくり腰など急性の腰痛では大腰筋の痙攣がよく見られます。

 

最近はネット上でも腰方形筋や脊柱起立筋などのアウターマッスルではなく、大腰筋というインナーマッスルに腰痛の原因があるという見解の情報が出ていますが、この情報は的確といえるでしょう。(ただ対処法である大腰筋のストレッチには、意味がないものが多いく出回っているので注意が必要です。)

 

大腰筋はあらゆる内臓と接触しているため、実は内臓の影響を強く受けます。内臓の炎症が大腰筋に悪影響を及ぼすことがあるからです。大腰筋は姿勢を支える働きがありますが、炎症を起こし硬化した大腰筋はその働きを十分に出来ませんから、脊柱起立筋などのアウターマッスルに負担がしわ寄せされます。そして腰の表面が突っ張って腰痛となるのです。

 

腰痛体質から抜け出そう

体の内部にあるいくつかの腰痛の真の原因について解説しました。もちろんまだまだ他にも原因はあります。そして世間一般で慢性腰痛の解消が難しいのは、これらのあまり知られていない様々な原因が複合的に症状を引き起こしているからです。

 

冒頭に書いた「腰痛は腰だけ見ていても絶対に治らない」というのは、このような理由に拠るのです。

 

もしあなたがスポーツを頑張り過ぎて腰が張った状態ならば、いわゆるマッサージや温熱療法などで改善することができるかもしれません。

 

しかしそうではなく、半ば慢性的に、何度治療を行っても再発を繰り返しているようなら、何年も腰痛に悩まされているようなら、内臓も背骨もインナーマッスルもすべて複合的にみて対処する必要があるはずです。

 

気になるようでしたら、どうぞ一度おなかドックを受診ください。

 


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