今わごいちに通われている皆さんは大きく三つのきっかけでここに来られたと思います。一つはご紹介、一つはメディア取材、そしてもう一つは私が以前書いていたブログ「おなかのなか」です。
確か連載していたのは2010年前後の数年間だったと記憶しています。もう十数年が経っているのですが、いまだに「おなかのなかを昔読んでいて」という人が来られるからびっくりします。HANAKOなどの巨大メディア以上に記憶の爪痕を残したブログなのかもしれません。
十数年前ですから、私は40歳前後ということになりますね。まあ若かったと思います。整体師になって10年くらい。施術結果にも手ごたえがでてきて、私しか知らない病気や不調のメカニズムの新発見が次々とあり、とにかく勢いがありました。
この自分が発見したノウハウと技を社会に発信して、悩んでいる人の参考や救いになればいいなと言う気持ちが半分、わごいちは広告をしないので知ってもらって施術を受けに来てもらえたらいいなという気持ちが半分、そのように思います。
「おなかのなか」は2,3日に一度の精力的な更新で、読者数はどんどん伸びていきました。最後の方は毎日二千人の人が読みに来る、毎日1万ページくらいが読まれる、そんな超ド級人気のブログになりました。
今でも忘れもしません。わごいちの前を歩いていると、見知らぬ女性が「わあー」って言って「三宅先生だー」ってキラキラした目で、今でいうインフルエンサーという感じでしょうか。そんなことテレビに出ていた時もありませんでした。ウインクの一つでもしておくべきだったでしょうか。
あのブログの何が良かったんでしょう?当時のファンの皆さんにお聞きするのが一番かもしれませんね。「知らないことがたくさん知れた」「全部本音で、隠し事なく書いてあるから信用できると思った」そんなことを言われたこともあります。それは本当にそういうつもりで書いていました。
私が思うに、若さがあったのだと思います。いわば押し寄せる病魔の大群に向かって、「みんな病気に負けるな!絶対勝てる!」と剣を振り上げるジャンヌダルクのような勢いがあったのだと思います。やはり悩んでいる人は元気が低下していますから、この人についていけば間違いない、という希望が必要なのでしょう。私は「おなかのなか」で鼓舞し続けたのです。
このブログは今どこを探してもありません。全ての記事を完全に消してしまいました。惜しかったな、もったいなかったな、という気持ちが全くないと言えばウソになります。
じゃあなぜ消したのか。現実的に人気が凄すぎてわごいちの予約がパンクしたという理由は大きい。新規予約が数か月待ちになって、もうこれ以上はと抽選にしたりしました。悩んでいる人の力になれず恨まれることもありました。過剰な人気はあだになるのです。
しかしブログを完全に消した一番の理由は、あの時の三宅弘晃がもう居ないからです。私はどんどん変わります。ジャンヌダルクはもう私の中にいなくて、今は滝のほとりで桃をかじっているおじいです。期待して来たらきっとがっかりするでしょう。お陰でキラキラギャルは減りましたが、今のわごいちはとても自然で居心地がいいところです。(つづく)
三宅弘晃

コメントをお書きください