日本人は胃下垂体質の人が多いのだそうですが、
「胃下垂だから太らなくて羨ましい」
これはきっと、胃下垂と無縁の人のセリフ。
「胃下垂だから太れない」
「胃下垂のせいで胃腸が弱い」
これは胃下垂に悩む人のセリフでしょう。
まるで両極端な胃下垂のイメージ。
胃が下がってる、ただそれだけじゃ済まないのが胃下垂の悩みなんですね。
私、胃下垂なんでしょうか？
最近体力が衰え気味、食べたものを消化できない、食後のおなかの張りが辛い、腸の調子も良くない………まるで胃腸が全然動いてない感じがする。
色々調べてみたら、私ってもしかしたら胃下垂かも？胃下垂だからしんどいの？
20代のSさんは、そんな不安でいっぱいでした。
このままだとどんどん悪くなる気がする……直感的にそんな気がしたそうです。
病院に行っても胃薬をもらうだけで特に変わらず、「だけどイチイチしんどいんです、分かってもらえないけど」と。
「私、胃下垂なんでしょうか」
おなかの検査
私たちは手で触って、胃の状態を確認することができます。
胃の入り口、胃の幅、胃の底、胃壁の厚さ、それから炎症の場所など。
「確かに胃は下がっていますね、胃の一番下がここにありますから」
「そんな下にあるんですか？！」
「胃の底と腸がぶつかった状態ですね、炎症に触りますからちょっと痛いですよ」
「わ！痛いです！！なんで分かるんですか？」
十数年、おなかを揉み続けてきた経験値です。胃は本来、伸びたり縮んだりとても柔軟な臓器。その分、変化も個人差も多い臓器です。
検査の結果……
Sさんは確かに胃下垂でした。胃が下がって胃全体が硬く伸びた状態でした。
胃が下がった分だけその下にある腸を押しやり、胃と腸がひっついたところが炎症になって、さらに硬く腫れていました。
それが障害になって、胃が上がろうとするのを妨げていたのです。
「やっぱり胃下垂が（色んな不調の）原因だったんですね」
「そうですね。でも大丈夫、胃はちゃんと上がっていきますよ。そうしたら腸の調子もよくなっていきますからね、心配しなくても大丈夫です」
胃下垂って体質じゃないんですか？
「胃下垂って体質じゃないんですか？」
なんでもネットで色々調べていたら、胃下垂は体質だから気にする必要はないって書いてあったのだとか。
これは余談ですが、
「胃下垂は体質だから治らない」
「胃下垂は体質だから気にしなくていい」
「胃下垂は病気じゃないから気にしなくていい」
そうした情報が確かにあります。
しかし、胃下垂になるのにもちゃんと原因があります。胃下垂体質は確かにありますが、決して「体質だから」というだけではないので、あきらめる必要はありません。
その原因を一つずつ解消していけば、胃下垂は自然と治っていきます。これが大事。
「炎症を取って胃そのものを元気にしながら、胃が元の場所に戻れるよう、スペースを作っていきますよ」
これはわごいち独自の考え方とノウハウ。施術とセルフケアの総動員で下がった胃を戻していきます。
信じられないくらい楽でした
2回目の施術が始まるや否や、
「先生、施術をしてもらった後、おなかの張りが全然なくなって信じられないくらい楽でした。1回で本当にすごい！胃腸が動いてくれてる感じがしました！」
もちろん1回の施術では、上がった胃は重力に負けてまた下がってしまいます。通院しながら胃下垂の原因を解消し、下がらない胃に変えていきます。
今、Sさんの胃はほぼ下垂せず元通りです。若さと熱心な生活改善の取り組みも手伝って、胃下垂体質を克服したお手本のような例と言えます。
胃下垂は体質だからとあきらめる必要はありません。必ず改善されていきます。
長らく胃下垂で悩んでいる方や、胃アトニーにまで症状が進んでいる方も、どうぞ一度ご相談ください。
井上紙鳶
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