おへそをキレイに
今日はおへその話です。
毎日いろいろな人のおなかを揉んでいると、意外におへそをちゃんと洗っていない人も多いなと思います。
おへそって洗うべきなのでしょうか。洗うべきではないものでしょうか。洗うとしたらどう洗えばいいのか。
またおへそを揉んでも良いかという質問もあります。それにも答えていきましょう。
おへそを揉んでも良いか
まずおへそを揉むことは良いか悪いか。
おへそを強く刺激すると腹痛が起こることがあります。他なら平気な弱い刺激でも、おへそには強すぎることがあります。
それはなぜでしょうか。
答えは、おへそはほぼ直接的に内臓に刺激が伝わる場所だからです。
からだのほとんどの部分は、皮下脂肪や筋肉筋でカバーされていますが、おへそにはそれらがほとんどありません。
ですから刺激が(ほぼ)直撃するのです。
揉むのは良くないが洗うのは必要
おなか揉みのセルフケア「おなか白湯もみ」でも、おへそはもまないように、と言うのはそういう理由からです。おへそにあまり刺激を与えると内臓がびっくりして、時に傷んでしまう可能性があるからです。
決しておへそを強く揉まないようにしましょう。
しかし極度に恐れ過ぎて、おへそを全く洗わないのはまた違います。おへそを揉むのはおススメしませんが、洗うことはとても大事なことです。
なぜならおへその皮膚も新陳代謝をしているので、少しは洗わないと古い皮がはがれてたまっていくからです。
そう、「へそのゴマ」のことです。

へそのごまについて
「へそのゴマ」とは、はがれたへその古い皮膚組織と汗と外部のごみ(繊維くずや微細なほこりなど)が混じり合ったものです。
ゴマがたまっていると、おへその皮膚は呼吸ができないし、新陳代謝の妨げにもなります。
私の臨床経験によると、へそのゴマが詰まっている人に腰痛がよく見られる傾向があります。
へそのゴマを貯めていいことはありませんから、毎日洗い流すことをおすすめします。特におへそがくぼんでいる人は、ゴマがたまりやすいですから、丁寧に洗うことが大事です。
おへその洗い方
では皆さんに、「わごいち流のおへそ洗い」をレクチャーします。
使うものはふたつ。
泡ソープと薬指だけです。
こういう手順で行います。
「わごいち流おへそ洗い」の手順
①シャワー等でおへその中を濡らしておく
②薬指の第一関節のハラにハンドソープもしくは固形石鹸の泡を載せ、泡を押し込むようにへその中にいれる
③指が無理なくはいる範囲で、おへその中でくちゅくちゅと泡立てるようにやさしく指を出し入れする。この時できるだけへそまわりのお肉をつよく押さないようにする。
④シャワーで流しながら指を出し入れして泡を流し取る
(③、④をもう一度繰り返す)
以上です。とても簡単でしょう。
★ポイント★
・指のはらを使い指先を使わないこと。特に爪が当たらないようにすること
・指で洗うというよりは泡で洗うというイメージ
・2度洗いする。油脂が良く落ちます
皮膚の部位によっては、洗いすぎは肌に良くないこともありますが、へその奥は足の指の間のように湿気やすいところなので、2度洗いでも大丈夫です。
おへそをキレイに洗うと、歯の隙間の汚れが取れた時のようなスッキリ感を味わえます。
もちろん健康にも良いです。
傷つけないように、おへそを大事に洗ってあげてください。
三宅弘晃
おへそは揉まない。でもおなかは揉みましょう。